2006年02月22日

「蝉」の由来

フランスのプロバンス地方に旅をすると、「蝉」をモチーフにした生地や小物類を多く見かけます。のどかな自然の中で暮らす人々にとっての「蝉」は、単なる昆虫ではなく自然の象徴でもあり、また「幸福を呼ぶ(一種の)お守り」的な存在として大切にされています。

目を日本に転じると…京都「清水寺」の本堂の格子戸に、鉄製の「蝉」がオブジェのように配されています。私自身は写真でしか見たことがありませんが、非常にスタイリッシュでセンスのいいオブジェ…昔の人の「お洒落心」「遊び心」を感じました。その写真が気になって色々調べてみたら、「人の気配を感じると直ぐに鳴き止むこと」から、「泥棒除けのお守り」として装飾されていることがわかりました。

ギャラリー蝉は、武蔵野の面影を今なお残す世田谷の外れ…自宅の一角を使ったお店です。庭には世田谷区から「保存樹木」として指定された大きな木があります。夏の最盛期にはたくさんの「蝉」が競い合うように鳴き、一瞬!東京であることを忘れてしまうほど…。ギャラリーの名前を考えている時に、ふと眼に留まったのがそんな蝉達。何気ない存在の昆虫ではあるものの、フランスと日本、全く異なる文化でありながら共に「お守り」として存在していること。またお洒落な雰囲気すら漂わせる「蝉」に何だか知らない魅力を覚えました。

ギャラリー蝉は、「心のゆとり」「遊び心」「自然への感謝」などといった、普段の忙しい生活の中でついつい忘れがちなものに目を向けて頂ける様な空間として、それをわかって頂ける方に足を運んで頂けたら…と考えています。閑静な住宅街だったこの地も、どんどん開発が進んでいます。夏になれば、当たり前のように「蝉」が鳴く自然を守っていかなければなりませんし、小さなことにも感動できる「子供の目」を持ち続けていきたいとも考えています。
posted by バンビ at 13:59 | Comment(2) | 「蝉」の由来